少し前にパソコンのディスプレイを解像度が高いやつに換えた
そのときはデスクトップの表示が以前に比べすごく広くなって驚いたんだけど
今やすっかり慣れてしまい慣れというのは不思議なもんである
そしてふと、最近のパソコンの容量の大きさ、その本来の能力からすれば
今表示されているデスクトップの広さなんて全体のごく一部
氷山の一角なのではないだろうか、と思った
もしかすると砂漠の角砂糖くらいでしかないのかもしれない
そう思うと急に広いデスクトップの姿も虫眼鏡を覗いているかのように見えてくる
ディスプレイの枠の外側に広大なピクセルの海が広がっていて
その中のとてもとても小さな水面(みなも)しか見えていないような気がしてくる
これは拡大図なのだ
果たして本体はどれくらい大きいのだろうか
テニスコートよりは広いだろうな
テニスコートの地面が全部デスクトップ画面になっている様子を想像する
その大きさを、できるだけ本当に目の前に存在しているように、ありありと思い描いてみる
そのくらいの大きさなら到達していそうだ
それでは東京ドームと比べてどうだろう
この街と比べてどうか。日本列島となら?
まあまだデスクトップくらいのレベルなら、そこまでのスケールには届いてないかなと思う
計算はしてないので勘ですが
それからインターネットブラウザを開く
そう、そうなのだ。これも同様に、虫眼鏡なのだ
そして、デスクトップよりはるかにやばいやつである
この虫眼鏡は、もっとずっと大きなものと繋がっている
広い海に浮かぶ、小さな1ページだけを拡大して、それを見ることができる
しかし、水面に近づけた顔を上げる方法はない
もしブラウザの枠を外して、インターネット全体の姿を一望することができたなら
その風景は、現実の浜辺で海を眺めたときと同じくらい雄大で
感動的なんじゃないかという気がしている
あるいは地平線まで続く広大な大地の景観、あるいは満月の夜、満天の星空の
そういったものたちとも渡り合えるかもしれない
事によっては、もう既にそういったものたちに勝っているかもしれない
人類は割とたいへんなものを創ってしまった。全体の想像はまるでつかない
直感的にはそういうスケール感があるのだが
実際に画面に映して見られるのはひとつのwebページだけだ
とてつもなく壮大な景色が画面の向こうに存在している
それは確実なのだが、その景色を見た人はまだいない
それを映し出すことのできる道具が、世界にはない
いつまでも虫眼鏡を使っている場合ではないと思うが
残念ながらこれしかない
今日も今日とて、一本の虫眼鏡を手に地面に近づき、足下を征く蟻たちをじっと観察し続けている
その足下がグランド・キャニオンの大地であるとは気づかぬままに
決して、顔を上げることなく
そのときはデスクトップの表示が以前に比べすごく広くなって驚いたんだけど
今やすっかり慣れてしまい慣れというのは不思議なもんである
そしてふと、最近のパソコンの容量の大きさ、その本来の能力からすれば
今表示されているデスクトップの広さなんて全体のごく一部
氷山の一角なのではないだろうか、と思った
もしかすると砂漠の角砂糖くらいでしかないのかもしれない
そう思うと急に広いデスクトップの姿も虫眼鏡を覗いているかのように見えてくる
ディスプレイの枠の外側に広大なピクセルの海が広がっていて
その中のとてもとても小さな水面(みなも)しか見えていないような気がしてくる
これは拡大図なのだ
果たして本体はどれくらい大きいのだろうか
テニスコートよりは広いだろうな
テニスコートの地面が全部デスクトップ画面になっている様子を想像する
その大きさを、できるだけ本当に目の前に存在しているように、ありありと思い描いてみる
そのくらいの大きさなら到達していそうだ
それでは東京ドームと比べてどうだろう
この街と比べてどうか。日本列島となら?
まあまだデスクトップくらいのレベルなら、そこまでのスケールには届いてないかなと思う
計算はしてないので勘ですが
それからインターネットブラウザを開く
そう、そうなのだ。これも同様に、虫眼鏡なのだ
そして、デスクトップよりはるかにやばいやつである
この虫眼鏡は、もっとずっと大きなものと繋がっている
広い海に浮かぶ、小さな1ページだけを拡大して、それを見ることができる
しかし、水面に近づけた顔を上げる方法はない
もしブラウザの枠を外して、インターネット全体の姿を一望することができたなら
その風景は、現実の浜辺で海を眺めたときと同じくらい雄大で
感動的なんじゃないかという気がしている
あるいは地平線まで続く広大な大地の景観、あるいは満月の夜、満天の星空の
そういったものたちとも渡り合えるかもしれない
事によっては、もう既にそういったものたちに勝っているかもしれない
人類は割とたいへんなものを創ってしまった。全体の想像はまるでつかない
直感的にはそういうスケール感があるのだが
実際に画面に映して見られるのはひとつのwebページだけだ
とてつもなく壮大な景色が画面の向こうに存在している
それは確実なのだが、その景色を見た人はまだいない
それを映し出すことのできる道具が、世界にはない
いつまでも虫眼鏡を使っている場合ではないと思うが
残念ながらこれしかない
今日も今日とて、一本の虫眼鏡を手に地面に近づき、足下を征く蟻たちをじっと観察し続けている
その足下がグランド・キャニオンの大地であるとは気づかぬままに
決して、顔を上げることなく