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構造色

玉虫のことが気になった
玉虫色、どうやって発色してるんだと思って調べてみたら
しゃぼん玉と同じらしい。なんと。そんなところと繋がっていたとは。知らなかった


これからは玉虫を見る度にしゃぼん玉を思い浮かべることになる(逆も然り)
全く繋がっていなかったものが繋がると嬉しくなる


玉虫としゃぼん玉が繋がって喜んでいると
急にそこから発色の原理の説明まで求めてはいけないような気がしてきて
それ以上は調べるのを止めた


「かくかくしかじかというわけで、玉虫としゃぼん玉は同じ色なんだよ」と
全てをきちんと語れるよりも
「玉虫としゃぼん玉は同じ色なんだよ」と、それだけしか語ることのできない人でありたい


理由を説明できない知識を持っていれば、理由を説明しなくて済む
そこにはほんとうに大切なことが、ほんとうに必要なぶんだけ残る


二手に分かれた道があり、真ん中に立札が立っている
片方は「知っている」、もう片方は「知らない」。ふたつの矢印が、それぞれの道を指している
知っている者にしか行けない場所があり、知らない者にしか行けない場所があるのだと思う
私は知らない者にしか行けない場所へ行きたい


理屈の無い理屈が好きなんだろうな
理屈の在る理屈の方は、放っておいても大丈夫そうだしなあ





世界を語るふたつの方法がある
片方は「なぜ」を必要とし、もう片方は「なぜ」を必要としない


玉虫としゃぼん玉は、同じ色なのだ