この季節は石油ストーブに水の入ったやかんをかけて部屋の加湿をしている
夜眠る前にはストーブの火を消すのだが
このとき火はすぐに消える一方で、余熱によりやかんからはしばらくの間湯気が出続ける
やかんのお湯は遅れて次第に冷めてゆき、湯気はやがて静かに止まる
その火が消えてから湯気が止まるまでの時間が、ゆったりと長い
最近そういう現象に気づいて、毎晩ストーブの火を消すのが楽しみになりました
一部始終を眺めていると、世界は十全と感じます
しみじみとすばらしい
しかし、このすばらしさは言葉にしても仕方がないタイプのやつなので
言葉にすると仕方がなくなってしまうのでした
仕方ないなあ
やかんから昇る白い湯気が
少しずつ、少しずつ、低く、淡くなる
その様子を、私はただじっと見つめている
空間と時間が在る
思い残すことがない
夜眠る前にはストーブの火を消すのだが
このとき火はすぐに消える一方で、余熱によりやかんからはしばらくの間湯気が出続ける
やかんのお湯は遅れて次第に冷めてゆき、湯気はやがて静かに止まる
その火が消えてから湯気が止まるまでの時間が、ゆったりと長い
最近そういう現象に気づいて、毎晩ストーブの火を消すのが楽しみになりました
一部始終を眺めていると、世界は十全と感じます
しみじみとすばらしい
しかし、このすばらしさは言葉にしても仕方がないタイプのやつなので
言葉にすると仕方がなくなってしまうのでした
仕方ないなあ
やかんから昇る白い湯気が
少しずつ、少しずつ、低く、淡くなる
その様子を、私はただじっと見つめている
空間と時間が在る
思い残すことがない