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かき氷

「自分でかき氷を食べているとき」よりも
「誰かがかき氷を食べているのを見ているとき」の方が
より強く「かき氷感」を感じることがある


誰かが冷たそうな氷を口に入れるのを見たまさにそのとき
なぜか私の方に「かき氷感」が走る
口を中心として体から熱が奪われていくときの、ぞくりとしたあの感覚が駆け抜けていく
しかし実際に自分で食べてみると、確かに冷たいは冷たいのだが「かき氷感」の方はそうでもない


「現実の円」よりも「想像の円」の方がより「純粋な円」なかんじがするように
「自分のかき氷」よりも「他人のかき氷」の方がより「純粋なかき氷」なかんじがするんじゃなかろか


ならば「純粋な円」を決して紙に書くことができないように
私は「純粋なかき氷」を決して食べることはできないのだろう
ふふふ